『時』
絶えず
流れゆく『時』のなかで
足を止め
『時』の流れを身体で受け止めてみる
『時』はいつも
待ってほしいときに待ってはくれないし
いつも心を おいてきぼりにしていく
『時』は酷だ
けれど
身体の傷は『時』とともに消えゆき
決して無くなることのない心の傷さえも
その痛みを和らげ
癒していく
『時』はやさしい
『時』が持つ 相反する表情は
どちらも
嘘偽りのないものなのだと思う
つらい時には
立ち止まるのもいい
おいていかれるかもしれないけれど
後ろに押し戻されることはない
追いつこうと思ったら
また歩き出せばいい
『時』に振り回されずに
『時』のやさしさを感じればいい
立ち止まったら
今 自分が立っている場所が見えてくる
今まで見えなかったものが
きっと見えてくる
これから進むべき道が見えてくる
だから
立ち止まっていいんだよ
『時』を味方にしていいんだよ