やさしいきもち

~人が好き。人の笑顔を見るのが好き。誰しもが幸せであることを祈り、綴る言葉のあつまり~

昨日、私の住む街では、朝からしとしとと冷たい雨が降り続けました。
何故かわからないけれど、昨日の雨は、とても寂しく感じられました。
まるで、秋の終わりを惜しみ、これから『雪』へとその姿を変える準備をしているような、
そんな気がしました。

雨が、そんなに嫌じゃなくなったのは、いつの頃からだったでしょうか・・・
よくは覚えていないけれど、『空』にも『心』があるという事を、
感じられるようになってからだと思います。

空は私に、いろんな顔を見せてくれます。
そんな空から降り注ぐ雨にも、いろんな表情があるのです。

雷と共にたたきつける、怒りの雨。
泣きたいのをぐっとこらえて、がんばって笑おうとしている、せつないお天気雨。
悲しい雨。
恵みの雨。
喜びの雨。

そして こんな雨もあるのです。

私達の体の大部分を成す『水分』を、
何も言わず、乾いた体や心にそっと注ぎ込んでくれる、優しい雨
自分が泣きたい時に、空も一緒に泣いてくれる、あたたかい雨。


雨は空の涙。

何故こんなにも雨が続くのか。
何故こんなにも涙が止まらないのか・・・

その涙の理由を考えてみると、
そこには大きな学びがあったりもするのです。

今の自分に足りない何かを
教えてくれているような気がするのです。

そして、足りない何かを
そっと補ってくれているような気がするのです。


雨は空の涙。

そんな空の心を感じられるようになってからです。
私がとても、雨が愛おしく思えるようになったのは。

雨・・・

洗濯物は乾かないけど
自転車には乗れないけど

空の心にそっと寄り添ってあげようかなって
そんな風に思えるようになりました。

雨は空の涙。

空にも心がある。

なんだ、私と一緒だね。