ゆっくり歩こう

ゆっくり　歩こうか

ゆっくり　歩こうよ


弱音とか

本音とか

いつもはぐっとこらえて

飲み込んでしまう言葉が

つい声に出てしまう時は


きっと

自分の限界が

そこまでやってきている時


限界なんて

目に見えるわけじゃないし

あってないようなものだと思って

がんばってみても


やっぱりどこかで

つまずいちゃう


まずは一つ

大きな深呼吸


それから

ゆっくり　歩こうか

ゆっくり　歩こうよ


まわりのお店の看板の文字が

一つ一つ

ちゃーんと思い出せるくらいの

スピードで


目の前をふわっと通り過ぎる

風の音や風の匂いが

ちゃーんと感じられるくらいの

スピードで


完全に止まっちゃうと

たぶんきっと　不安になる


だから

ゆっくり　歩こうか

ゆっくり　歩こうよ


歩幅をほんの少し　小さくして